コメリは、日頃お世話になっている地域の皆さまへ感謝の気持ちをこめて、当社の利益の1%を継続的に緑の育成のために社会還元し、コメリの出店地域の緑化を進める社会事業として1990年に「コメリ緑資金」を設立しました。
当初は緑化活動への助成が主なものでしたが、出店地域の広がりとともにコメリに期待される役割も変化してきたことから、緑化活動のみならず園芸農業分野における研究開発事業や広くは環境保全を目的とした事業、文化・社会振興へと支援の輪が広がり、「公益財団法人コメリ緑育成財団」「NPO法人コメリ災害対策センター」が地域と連携を図りながら豊かなふるさとづくりをお手伝いしています。
私たちの住むふるさとが美しい花々に囲まれ、いつまでも豊かで平和であってほしいと願い、これからもコメリは「コメリ緑資金」による利益の1%還元事業を続けていきます。
コメリの創業の地は新潟県三条市です。株式上場のため本社を新潟市に移転する際、お世話になった地元へのご恩返しにと、三条にある名刹・法華宗総本山本成寺において、地元産業界の方々と協力して1989年10月、荒廃していた庭園を復元しました。今では、毎年茶会が開かれるなど、市民が集う場所になっています。
この事業をきっかけに、コメリは利益の1%(「コメリ緑資金」)を継続的に社会に還元していくことを決定し、日頃お世話になっている地域の皆様への感謝の気持ちを込めて、出店地域における緑化活動を支援する「コメリ緑資金の会」を1990年に設立しました。
そんなことから1996年に「財団法人緑育成財団」を設立し、園芸や農業分野の研究開発事業への助成をスタートしました。
また、1999年からは従業員が幼稚園や小中学校等にボランティアで花を植える「コメリ緑資金ボランティア」制度を導入。従業員が休日を利用してボランティアとして緑化活動に参加することは、地域の皆様との交流が深まると同時に、地域に根ざした営業の意識が一層向上するなど、社員教育の面でも効果が現れています。
また2005年、災害発生時に安定して復興支援物資を供給できる活動基盤「NPO法人コメリ災害対策センター」を1%還元事業の一環として設立し、いざという時の安心をお届けしています。
そして2012年、広く自然環境の保全や整備、保護事業にも取り組むため「コメリ緑資金の会」と「財団法人緑育成財団」を統合し、新しく「公益財団法人コメリ緑育成財団」を設立しました。「公益財団法人コメリ緑育成財団」では、私たちの住むふるさとが緑豊かで平和であってほしいと願い、「緑」をテーマにした事業を通じて地域産業の振興並びに地域社会の発展に貢献できるように取り組んでいます。
このように時代の流れとともに1%還元事業も変化し、当初の緑化活動のみならず、園芸・農業分野における研究開発事業や環境保全を目的とした事業、文化・社会振興活動に支援の輪が広がっています。
企業は世の中によって生かされているとコメリは考えています。これからも「コメリ緑資金」を通じて緑豊かな潤いのある生活がおくれるよう、全社を挙げて取り組んでまいります。
第30回までの助成活動といたしまして、助成件数12,960件、活動総額は21億7,717万円となりました。
コメリ緑育成財団は、ふるさとがいつまでも美しい花と緑に囲まれ、豊かでうるおいあふれる街である事を願って、かけがえのないふるさとづくりを応援します。
2020年2月6日現在
年度 | 助成件数 | 活動額(万円) | |
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第1回 | 1990(平成2年) | 15 | 1,460 |
第2回 | 1991(平成3年) | 29 | 1,760 |
第3回 | 1992(平成4年) | 27 | 2,100 |
第4回 | 1993(平成5年) | 37 | 2,400 |
第5回 | 1994(平成6年) | 38 | 2,600 |
第6回 | 1995(平成7年) | 47 | 2,900 |
第7回 | 1996(平成8年) | 28 | 3,200 |
第8回 | 1997(平成9年) | 37 | 4,000 |
第9回 | 1998(平成10年) | 43 | 4,060 |
第10回 | 1999(平成11年) | 68 | 5,100 |
第11回 | 2000(平成12年) | 89 | 6,110 |
第12回 | 2001(平成13年) | 195 | 7,010 |
第13回 | 2002(平成14年) | 534 | 8,580 |
第14回 | 2003(平成15年) | 665 | 8,669 |
第15回 | 2004(平成16年) | 585 | 10,350 |
第16回 | 2005(平成17年) | 729 | 10,931 |
第17回 | 2006(平成18年) | 1,086 | 11,656 |
第18回 | 2007(平成19年) | 1,098 | 13,541 |
第19回 | 2008(平成20年) | 1,132 | 11,656 |
第20回 | 2009(平成21年) | 781 | 8,531 |
第21回 | 2010(平成22年) | 864 | 10,421 |
第22回 | 2011(平成23年) | 675 | 8,669 |
第23回 | 2012(平成24年) | 935 | 11,800 |
第24回 | 2013(平成25年) | 624 | 11,000 |
第25回 | 2014(平成26年) | 445 | 10,000 |
第26回 | 2015(平成27年) | 461 | 6,500 |
第27回 | 2016(平成28年) | 443 | 7,500 |
第28回 | 2017(平成29年) | 424 | 7,700 |
第29回 | 2018(平成30年) | 435 | 8,600 |
第30回 | 2019(令和1年) | 388 | 8,000 |
第31回 | 2020(令和2年) | 440 | 6,400 |
第32回 | 2021(令和3年) | 432 | 8,700 |
第33回 | 2022(令和4年) | 475 | 9,000 |
合計 | 14,304 | 240,904 |
地元三条市の有志の方々と復元し、コメリ緑資金設立のきっかけとなった法華宗総本山本成寺(新潟県三条市)の庭園「三軌苑」は、復元以来、広く市民に開放され地域の憩の場となっています。
また毎年春には、「三軌苑 春の宴」が催され、庭に咲く花々を愛でながら野点のお茶や邦楽の調べを楽しんでいただき、大勢の市民が訪れます。
コメリ緑資金は「三軌苑 春の宴」に協力し、市民の皆さまに風流な春のひと時をお過ごしいただいています。
新潟市山田には、越後七不思議の一つ親鸞聖人ゆかりの「焼鮒の旧跡」があります。
その昔、越後に流罪になった親鸞聖人がご赦免となってお帰りになるときに、信者の多い山田の地に立ち寄られて説法をされた跡で、「私の説法が正しければ、この焼いた鮒は生き返るでしょう」と告げられて、池の中に鮒を入れたら生き返ったという伝説が残っています。
「焼鮒の旧跡」保存を目的に焼鮒旧跡保存会が設立され、古代蓮を植えて四季折々の花が咲く焼鮒公園として整備し、大切にお守りしています。
「焼鮒の旧跡」の保存、公園の維持管理にコメリ緑資金をお役立ていただいています。